レッスン288回目

左肘の不調により、今回は座学を希望しました。
小さい時にピアノを習い始め、ピアノから離れて座ったのは調音の時だけ。
バイオリンを始めてから、時代背景や調の特性など考えることが増えてきました。

それぞれの調性の特徴

長調は明るい、短調は暗い調。
♯の長調は底抜けに明るい。モーツァルト好み。バイオリンは♯の調と相性がいい。
♭の長調は大人しめな明るさ。音程が下がりやすいので注意。
調の判断は、調号の数と明暗、曲の最後の音は主音という決まりがある。または最初の音が主音。旋律になくても伴奏に主音がある。
主音から数えて7音目(オクターブの1個前)は導音といい、主音と半音しか変わらない。バイオリンは純正律で弾けるので、高めにとるとキレイ。

転調について

転調していいもの
【同主調】同じ主音から始まる長調か短調。例)ハ長調の場合はハ短調。
【属調】主音から5番目の主音の長調か短調。例)ハ長調の場合はト長調。
【下属調】主音から4番目の主音の長調か短調。例)ハ長調の場合はヘ長調。
【平行調】調号の種類と数が同じ。例)ハ長調の場合はイ短調。

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音名は、
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ
が、
ハ、ニ、ホ、ヘ、ト、イ、ロになる。
つまり、ドから始まる音階はハ長調かハ短調になる。


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調号の種類と数による調~♯編~
調号なし⇒ハ長調、イ短調
♯1個(ファにつく)⇒ト長調、ホ短調
♯2個(ファとド)⇒ニ長調、ロ短調
♯3個(ファとドとソ)⇒イ長調、嬰ヘ短調
♯4個(ファとドとソとレ)⇒ホ長調、嬰ハ短調
♯5個(ファとドとソとレとラ)⇒ロ長調、嬰ト短調
♯6個(ファとドとソとレとラとミ)⇒嬰ヘ長調、嬰ニ短調
♯7個(ファとドとソとレとラとミとシ)⇒嬰ハ長調、嬰イ短調


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調号の種類と数による調~♭編~
♭1個(シにつく)⇒ヘ長調、ニ短調
♭2個(シとミ)⇒変ロ長調、ト短調
♭3個(シとミとラ)⇒変ホ長調、ハ短調
♭4個(シとミとラとレ)⇒変イ長調、ヘ短調
♭5個(シとミとラとレとソ)⇒変ニ長調、変ロ短調
♭6個(シとミとラとレとソとド)⇒変ト長調、変ホ短調
♭7個(シとミとラとレとソとドとファ)⇒変ハ長調、変イ短調


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調の頭についている「嬰」は♯のこと、「変」は♭のこと。
私自身パッと見て音がイメージできるのは♯なら4個、フラットなら5個ですね。。。
注意しながらなら♯♭ともに6個までいけますが、普段♯で弾いている音が♭表示されていたら一瞬こんがらがりまする。

拍子の特徴

拍子は記述上必要。2拍子は1拍目強く2拍目弱くの繰り返し。4分の4拍子は1拍目強く2拍目弱く3拍目少し強く4泊目弱くの繰り返し。
バッハの時代は強弱の観念がなかったので、1拍目に長い音符やトリルをつけていた。教会で演奏したり聴くイメージで。
複合拍子の8分の6拍子は小節頭が強い。拍子が複雑になると音符も複雑になる。

音楽の時代区分

バロック派、古典派、ロマン派と大分される。

バロックの有名人:バッハ、ビバルディ、ヘンデル
教会で演奏していたので、礼服としてカツラをつけていた。あれは地毛ではありません。カツラでも結んでいないカツラ。
バッハは言わずと知れた音楽の父。ヘンデルはイギリスにわたってオペラを多く作った。ビバルディはイタリアでカトリック教の司祭を務め、バイオリン奏者でもあった。
楽譜はあるものの創生期であり、現在のものとは少し異なる。表現表記はなく音符が並んでいる。バイオリンのトリルは上からかける時代。

古典派の有名人:モーツァルト、ハイドン、ベートーベン
カツラを装着しているが、結ぶようになってきている。教会以外でも演奏するようになってきた。古典派以降、機能和声が基本となって、交響曲など多数の楽器で演奏するようになってきた。ピアノが普及していった。協奏曲の中にカデンツァが入るようになり、今まで即興の演奏だったのが楽譜に起こされるようになった。

ロマン派の有名人:シューベルト、シューマン、ショパン、ワーグナー、ブラームス、チャイコフスキー
感情の表現を主体にし、抒情的オペラや新しい表現を拡大していった。。。曲の音域が広がってピアノの鍵盤の数も増えていった。
ちなみにピアノの鍵盤は88鍵ですが、これ以上増やすと人間の耳には音として聞き取れない周波数になってしまうので意味がないとか。低音部の音もはっきりと聞き取れない音程ですが、これは共鳴のために存在しているとか。

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